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加納城

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城名:加納城
別名:―
城主:本木氏?
住所:埼玉県桶川市加納
遺構:?

県道川越栗橋線(12号線)沿い、城跡団地にあります。そのまんまのネーミング団地です。
地形で目的地が判断できないと思っていたので、高層建築の団地を目印にしていたのですが、戸建ての団地のことだったのですね(苦笑)

南東側(県道側)の道路から団地内に入ると、左側の駐車場に石碑が見えます。片隅にあるので、車に遮られて発見が遅れる可能性大。危なく見逃しそうになりました。
「桶川市指定文化財 加納城跡」と記されています。
加納城_c0051112_10303320.jpg

さて、ここからは本格的な団地内。団地敷地を城に例えるならば、虎口は3ヶ所のみ。団地内で迷うことはないと思います。
西側に公園があります。ここに案内板が設置されています。
「史跡 加納城跡
加納城跡は、桶川市東半部を代表する戦国時代の城跡である。また、市内で唯一正式な発掘調査が実施された城跡でもある。
城の沿革および居住者については不詳であり、加納城存続当時の記録も現在のところ発見されていない。恐らく、戦国時代に自らの領地を守ろうとすべく、この城を築き、居住した土豪的な武士は、徳川家康が関東に入府した時には、帰農し郭外に出てしまったものと思われる。
現在、加納城の遺構は住宅地の造成によってそのほとんどが消滅し、内郭土塁と堀の一部を残すのみである。昭和42年の発掘調査以前は、内郭、外郭に区分される縄張りが土塁や堀からはっきりと確認でき、その配置は図のとおりであった。外郭は、正面梯形をなし、その面積は42,898平方メートルに及び、北、東の二方には掘と土塁が巡り、南側については現在の市道の下に規模の大きな堀が存在することが確認されている。
加納城は、当時の小規模な城の多くがそうであったように、自然の地形を利用しており、北には広い湿地が広がり、東西両側には入江状の谷が入り込み天然の要害となっている。
遺構の大部分が失われた現在でも、このような地形に城跡の名残がとどめられている。
昭和62年3月
桶川市教育委員会」
と記されています。
「はっきりわかりません」、「よくわかりません」という曖昧な表現をしていない点は評価。

発掘の結果、井戸跡、地下室の遺構、建物の遺構等が発見され、出土物として陶磁器、木製品(桶)、青銅器(燭台、錨)、古銭、板石塔婆等があったそうです。板石塔婆には天文15年(1546)の銘があったそうですが、川越夜戦と何か関係があるのでしょうか・・・

城跡を思わせる遺構は皆無に等しく・・・土塁が民家の軒先に残っているそうですが・・・
滞在時間も短かく、期待していなかったので発見に至らずです。
by ckk12850 | 2008-11-16 10:30 | 桶川市【城跡】

主に埼玉県【入間郡&比企郡】の城館跡探訪記です♪


by 左馬助