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豊田隼人屋敷

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城名:豊田隼人屋敷
別名:―
城主:豊田隼人
住所:埼玉県川越市豊田本939番地・善長寺
遺構:?

新編武蔵風土記稿、豊田本村の項では「善長寺」が記されています。
「(略)
開祖は豊田隼人、法名善長、天文元年(1532年)8月21日没す。この人物は元三河に居住し、小笠原摂津守安元に属し、御入国の時、安元は郡内入間川村の地を賜り、家臣の隼人が移ってここに住んだ。
しかし隼人の家から出火し、隼人はここ(入間川村)にいることを良しとせず、当所(豊田本村)に来て開発し村名となったという。
摂津守安元は天正17年(1589年)11月30日に三河において没しているので、安元の子、太郎左衛門安勝御入国の後、入間川村を賜っている。だとすれば、天文元年に没した豊田氏が入間川村に居住したということは疑うべきであろうが、寺に伝わるままに記す。
(略)」
と記されています。

年代の誤差は60年。
いつの時か不明ですが豊田本村の開発領主が豊田隼人であり、その屋敷跡が善長寺であるということでしょう。
なお、狭山市には小笠原摂津守安元陣屋の推定地があります。

境内には池がありますが、古代蓮で有名な池です。
豊田隼人屋敷_c0051112_153152.jpg

周辺には遺構が見当たりませんでしたが、寺の西側には用水路があります。西側から寺を眺めると、微高台地であることが実感できます。
屋敷として考えるなら鎌倉街道上道枝道推定地に近い妥当な立地条件といえるでしょう。
by ckk12850 | 2010-03-06 21:00 | 川越市【城跡】

主に埼玉県【入間郡&比企郡】の城館跡探訪記です♪


by 左馬助