下里城

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城名:下里城
別名:?
城主:?
住所:埼玉県比企郡小川町下里
遺構:?

「日本城郭全集4」では、所在地を比企郡小川町下里としています。

>水田に向かって高く突き出した山の上にあり、いまもその姿をとどめているが、何人の居住したものかは土地の伝承にもなく、一切不明である。

下里地区は広域なので、この短い文章を手がかりに探しました。
下里地区で下里城は青山城のことを指します。
また、「水田に向かって高く突き出した山の上」なら、日本城郭体系第5巻掲載の物見山もハズレではない気がするし・・・

しかし、何度も下里地区を訪問すると、1ヶ所だけ「水田に向かって高く突き出した山」があります。
「いまもその姿をとどめている」のであれば、遺構も期待できるし!

小川町下里の北根地区から登ってみました。
嵐山町遠山地区から小川町に入り、約450m先を右折。
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右折後、民家敷地に入らないように未舗装道を直進。約300mで「大聖寺」の標柱が見えます。
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標柱案内の下里の滝、芭蕉の句碑から来たことになります。

そのまま大聖寺方面に向かいます。右前方に標高221.9mの寒沢山が見えます。

東に向かって沢沿いに登ります。約7分で分岐。ここにも標柱があります。
標柱に従いUターンするように登ります。
沢から離れ、約2分で3つ目の標柱があります。
十字路となっていて、直進すれば大聖寺。右折すれば寒沢山を経て遠山地区の物見山、左折すれば目標の下里城推定地です。

約3分でピークに到達。一度、数m下ります。そして登ります。国土地理院の地図の等高線からは読み取れないので要注意!

冷静に考えれば、尾根伝いに寒沢山、遠山地区の物見山に続いていますので、予想以上に要衝かもしれません。
大聖寺から尾根伝いに遠山地区へ進出することは容易で、そのことは小倉城下へ出ることが容易なのです。
そのために、ピークが物見の役割を果たしていることが必須のような・・・

南側は下里岩を中心とした崖状になっていますが、北側の大聖寺方面は緩斜面であり、これがまた謎です。

1つ目のピークは平場となっていて、南側は土塁とも思える遺構のような存在が確認できましたが、自然地形にも見えました。
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さて、標高178.3mの東側のピークですが、ピーク手前に小川町No.25基準点が設置されていました。
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地図で黒い点が表示されていましたが、これは神社ということも判明。
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広い平場が形成されていたものの、城館遺構とは言い難く・・・
地図はこちら

困ったことに東側のピークから、標高164.6mの西側のピークが見えないのです。こちらが本命なのに・・・
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後日、登山口を変更して再挑戦。

何と、西側のピーク真南の民家裏から道がありました。比高約70m。
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未舗装の道を北に進みます。道が消える頃、未舗装の道から外れて北に向かう登山道があります。民家裏から4分程度で尾根道に出ます。東を見上げれば要塞のような山が出現。
その要塞のような地形は、南北の広い尾根道を切り落として痩せ尾根に変化させていました。
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特に、南側の切り落としは2段になっていて、麓から見上げると要塞のようにも見えるのでした。
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ここを突破した後、山頂手前には左右に石積みが構えられていました。
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尾根道から5分で山頂へ。平場は自然地形かもしれませんが、二段に構えています。
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いずれにしても、この山頂へ辿り着くには東西のみで、西側の守りは完璧です。

では、東側の守りはどうなのかということになれば、1回目の訪問で錯覚したとおり、東側のピークが山頂だと思い、それ以上攻め込まれないのではないかと思うのです。
山麓から見れば、ピークが2つあることは一目瞭然ですが、登ってみると勘違いするのです。

2つのピークの鞍部は、特に要害という訳でもなく・・・
かなりの藪で、尾根道を迷うことはないと承知していたものの、マーキングをして歩きました。

さて、ここまですべての話は、西側のピークが下里城であることを前提としているのですが、何とも判断が難しいです。この付近にお住まいの方に伺うと、東側のピークの神社(愛宕大神社)は手入れをしているものの、西側のピークについては城跡との認識がありませんでした。

聞き込みでは、名前の情報は得られませんでしたが、埼玉の文化財マップで確認したところ、東側のピークの山の名前は「愛宕山」、山頂にある神社の名前は「愛宕大神社」とのこと。
さらに西側のピークは「徳寿山」とのこと。地図上では名前が付けられていました。
地図はこちら
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by ckk12850 | 2012-04-01 06:00 | 比企郡小川町【城跡】

主に埼玉県【入間郡&比企郡】の城館跡探訪記です♪


by 左馬助