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大堀山城 その2

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城名:大堀山城
別名:牛原南の遺構
城主:扇谷上杉氏?
住所:埼玉県川越市大字下広谷332・333番地近辺
遺構:土塁・空堀

新編武蔵風土記稿の下広谷、古跡三ヶ所の1つ目であることは、間違いなさそうです。
まったくの平城であり、城跡を探すことが大変です。県道川越片柳線を川越方面から走ると右側にぱちんこ倶楽部があり、その一本先の車一台がやっと通れる道を右折、数十mで左に見える大きな雑木林が城跡です。県道からも一望できますが、城内には入れません。
雑木林が見えましたら、細い未舗装の道を北(左)に入ればそのまま本丸南東の大手口である土橋に出られます。この土橋近辺で発掘調査が始まりました。
この土橋を北に進むと本丸内の神明社に行けます。

以前に大堀山城(牛原南の遺構)を紹介していますが、広報川越の平成17年3月25日号に掲載されていたものを意訳、省略、加筆して下記のとおり転記しました。

埼玉県の指定史跡の城跡は、一辺約180m、三重の堀と土塁に囲まれた戦国時代の城跡です。
堀と土塁は良好な状態で残っていますが、築城者と築城目的が不明でした。
そこで史跡の全体像を解明するため、本郭(本丸)の東側と二の郭(二の丸)の一部で発掘調査が行なわれています。

最も内側の堀と土塁から、城が造られた時代を示すと思われる15世紀後半の土器、陶器が出土している他、本郭から当時の高級品である中国産の茶入れや土器製のサイコロが出土しています。
城を築いた武士が、茶の湯やすごろくを楽しんでいたと思われます。

当時の建物跡は、発見されていませんが、焼けた石や壁土が出土するため、廃城時、または落城時に燃やしたものと考えられています。

今後、発掘調査が進めば、史跡の全体像がはっきりすると思われます。
by ckk12850 | 2005-05-17 15:42 | 川越市【城跡】

主に埼玉県【入間郡&比企郡】の城館跡探訪記です♪


by 左馬助