伝川越城裏門扉
2007年 04月 18日
名称:伝川越城裏門扉
住所:埼玉県東松山市葛袋849番地
川越城に残る作事遺構は本丸御殿が有名です。
明治6年1月14日、全国の城塞の存廃が決定しました。いわゆる廃城令です。川越城は資料が少なく詳細が不明ですが、原則として廃城となったようです。基本的に建造物は売却、譲与されました。
平成4年に発行された「第5回企画展 川越城 失われた遺構を探る」は、川越城を知るうえで最高の資料です。
その本に「東松山市野口忠雄家の門」が紹介されています。
「東松山市葛袋の野口家はかつて名主や戸長などを勤めた旧家である。野口家の長屋門の扉は、川越城の裏門を移したという伝承が残っている。
野口家では扉に合わせて長屋門を造ったという。
母屋の建築が明治17年ということから、長屋門の築造の時期はその頃と推定される」
と記されています。
あれ?この門が移築されたのではなくて、「扉」だけが移築されたのか!?
大きな裏門だなぁと感心していただけに少し残念。でも扉に合わせて長屋門を造ったとしたら、長屋門が大きすぎる(笑)
白漆喰壁は城門の雰囲気そのまんまなんですが・・・
扉の写真を撮っておいて良かったです。
あと、扉の上の天井板が朱塗りの名残があるような、ないような・・・これは城門と関係あるのかな・・・
個人宅ですので、訪問の際は失礼がありませんように。
栄林寺の移築城門も参考にどうぞ。
by ckk12850
| 2007-04-18 22:03
| 建築物【歴史観光】