称名寺隧道
2016年 09月 20日
名称:称名寺隧道
住所:神奈川県横浜市金沢区金沢町(称名寺内)
横浜市金沢区にある称名寺。
境内と金沢文庫は隧道で結ばれていました。
東西の入口に案内板があります。金沢文庫側より称名寺側の方が見やすいです。
中世の隧道(史跡・称名寺)
この隧道(トンネル)は、中世につくられたものです。
称名寺の伽藍が完成した元亨3年(1323)に描かれた「称名寺絵図」には阿弥陀堂のうしろの山麓に両開きの扉があり、その洞門の位置に一致します。
江戸時代には、隧道の向う側には「文庫がやつ」という地名があったことが、記録されており、鎌倉時代の金沢文庫の遺跡の有力な候補地です。県立金沢文庫の建設直前の発掘調査では、この隧道に続く中世の道路が検出されております。
なお、東側は風化が進んでいますが、西側は、比較的旧状を残しており、扉の支柱の痕跡も見られます。この隧道は、国指定史跡の称名寺と金沢文庫をつなぐ重要な遺跡で、永久に文化財として保存されます。
両側とも同じ内容!?
この案内板は称名寺側から見たと判断しますが・・・
称名寺境内に「文庫がやつ」のことが「金沢文庫と称名寺の文化財」の案内板に記されています。そこには「文庫ヶ谷」と表記されています。
称名寺境内(阿弥陀院跡の芝地)には、昭和5年、神奈川県の施設として再興された金沢文庫がありました。
現在の金沢文庫は平成2年、文庫ヶ谷の字名に建てられていますので、本来の場所に戻ったということなのでしょう。
いずれにしても、中世の隧道とほぼ同じ場所に現代のトンネルが掘られているということで、重要な連絡路だったのでしょう。
地図はこちら
by ckk12850
| 2016-09-20 07:00
| 神社仏閣【歴史観光】