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山王塚古墳

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名称:山王塚古墳
住所:埼玉県川越市大塚1丁目21番12ほか

国の文化審議会は、令和4年12月16日開催の同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、川越市に所在する「山王塚古墳」及び鳩山町に所在する「南比企窯跡」を史跡に指定するよう、文部科学大臣に答申する予定とのこと。

武蔵野台地北端部、川越台の西側縁辺に立地する上円部の直径37m、下方部一辺69m、墳丘盛土の高さ5m、周溝を含めた規模一辺約90mの7世紀中葉以降に築造されたと考えられる上円下方墳です。古墳は旧地表面を整地した後に、上円部、下方部・周溝の順で成形されています。また、墳丘は関東ロームを叩き締めて構築されています。墳丘規模が大きいことや石室の構造は武蔵の地域的特徴を示す反面、上円下方墳という形態は畿内との密接な関係を窺わせます。古墳の構築方法や技術が発掘調査によって、明らかにされたことが重要です。また、武蔵における最終段階の大型古墳のひとつであり、大型古墳築造の終焉を考える上でも重要です。(埼玉県ホームページより)

早速、訪問しました。
約50年前の幼少の頃から何度も訪問しているので、今更ながら感ですが。
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当時、付近は畑ばかりでした。遠くからでも古墳が見えました。
現在は住宅地の一角にあります。道路は当時のままなので曲がりくねっています。また、交互通行もできません。
訪問のための駐車場はありませんので注意です。

上円部は高いと思っていましたが、4.5mです。思ったより低いです。
下方墳部は草が刈られて概要が把握できます。
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墳頂部に庚申塔があったのは覚えていますが、メインではなくやや左にありました。
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メインは山王社です。
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案内板があります。
市指定 史跡山王塚古墳入間川を北西に臨む右側の南大塚の台地上に築造された上円下方墳であろう。南大塚古墳群としてわかっているのは18基を数えるが そのうちで当古墳は最大のもので、入間川左岸の的場古墳群の牛塚(前方後円墳)古墳と対峙する位置にあり、その勢力圏を知るうえでも貴重な古墳である。
その規模は方形部の一部は約63mで、その高さは1mである。円形部の経は約47mを有し全高4.5mで、方形部の外側には一部ではあるが幅約5mの周溝が現存しており、おそらく全体を巡っていたと考えられる。墳頂部は盗掘の痕跡がみとめられる。東日本最大の上円下方墳であろう。
平成6年3月
川越市教育委員会

この案内板も、やがて国指定史跡に基づく見解に書き換えられることでしょう。

by ckk12850 | 2023-03-01 07:00 | 古墳・墓【歴史観光】

主に埼玉県【入間郡&比企郡】の城館跡探訪記です♪


by 左馬助