出雲伊波比神社
2006年 10月 23日
名称:出雲伊波比神社
住所:入間郡毛呂山町岩井2915番地
目の前にある毛呂城(山根城)が非常に気になります。毛呂城(山根城)の詰めの城ではないかと思えてしまいます。
臥竜山の山頂にある神社です。山というだけあって相当な高台です。ここから見る市街地の景色は神社というより城郭の様相です。
景行天皇の43年、東国の夷を討伐するため派遣された日本武尊が立ち寄り、ヒイラギの鉾を納めて神宝とし、創建したと伝わります。
本殿は焼失した後、大永8年(1528年)に毛呂顕繁によって再建されました。一間社流造の建築様式の本殿は、埼玉県内最古の寺社建築であり、昭和28年に国の重要文化財に指定されました。
同じく再建時の「本殿付棟札」も国の重要文化財に指定されています。
また、康平6年(1063年)、源頼義・義家父子が奥州平定した凱旋の折、戦勝お礼として「流鏑馬」を奉納したことで有名です。
以来、今日に至るまで秋の例大祭、11月3日に奉納されています。
奉納までの様々な儀式は古式をほぼ完全な形で伝え、埼玉県選択民族文化財、無形民族文化財に指定されています。
あと、春(3月第2日曜日)にも奉納されていますが、春は儀式的な要素が強く表れているのに対し、秋は武芸披露といった感があるそうです。
いずれにせよ、毛呂氏の勢力を知るうえで、貴重な神社といえましょう。
by ckk12850
| 2006-10-23 16:30
| 埼玉県神社仏閣【歴史観光】