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比企判官旧地

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城名:比企判官旧地
別名:物見山(東松山市)
城主:比企能員?
住所:埼玉県東松山市岩殿1221番地他(物見山)
遺構:判官塚

物見山は、埼玉県指定名勝です。
標高135mの物見山は、坂上田村麻呂が東征の際、この山に登り四囲を眺めたことに由来する山名です。
山頂からは、箱根、足柄、大山、富士山、秩父、信越、上野、下野、常陸の諸山から東京湾まで望むことができるらしいです。
らしい、というのは物見山山頂の展望台から視界がゼロだからです(苦笑)
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景色希望の方は埼玉県平和資料館の展望塔へどうぞ。

九十九峰、四十八谷といわれ、起伏に富んだ岩殿山一帯が大正11年6月に埼玉県から指定された名勝であり、文化財も豊富に残っています。
通称岩殿観音正法寺仁王門、薬師堂、鐘楼、白体地蔵尊、六面幢。
付近には、判官塚、足利基氏塁跡、旗塚、談合塚。

判官塚の判官は比企能員のことであり、地元の方は「はんがんさま」と親しみを込めて呼んでいました。「はんがんさま」とは「判官塚」のことらしいです。
鳥居には「比企大神」とありました。由来が書かれている石碑がありますので読んでみると良いでしょう。
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比企能員の孫、員茂が1218年頃、能員の菩提を弔うために岩殿観音の南東の地、南新井に塚を築いたそうです。なお、大東文化大学キャンパス造成時に移転したそうです。

旗塚、談合塚の所在地は、地元の方も分からないようで・・・
この地は東松山市城ヶ谷の比企能員館と同様に、比企能員館跡説があり、岩殿山一帯のどこかに館を構えていたのではないかと思われ・・・
岩殿観音にある「坂東十番武蔵国比企郡巌殿山之図」に「比企判官旧地」が記されています。それが岩殿観音の南東の場所だそうです。足利基氏塁跡も、推定地とされています。
また、巌殿山正法庵に比企能員の妻が落ち延び、正法庵の向かいの谷間の小庵に隠れ住んだ伝説もあるそうです。
比企氏の館の所在地は、まだまだ調べる価値がありそうです。
地図はこちら
by ckk12850 | 2007-08-13 20:25 | 東松山市【城跡】

主に埼玉県【入間郡&比企郡】の城館跡探訪記です♪


by 左馬助