宮前館
2005年 02月 13日
城名:宮前館
別名:宮前の遺構・構山の遺構・下広谷の遺構
城主:不明
住所:埼玉県川越市大字下広谷363番地近辺
遺構:土塁・空堀
構山の遺構という名からして、新編武蔵風土記稿の古跡三ヶ所の3つ目であることは、間違いなさそうです。
大堀山城(牛原南の遺構)の東、200mくらいのところに存在します。若葉霊園の東側、パイオニアグラウンドの西側になります。広範囲にわたり、館域があったのではないかと思われます。大堀山城に近すぎる点が非常に気になります。ただし、大堀山城に対して、築城術が完成されていない古さを感じます。考え方を変えれば、大堀山城に付随した館ともいえます。
土塁、空堀らしきものが残っているのは確認できます。また、井戸または馬洗い池のような遺構も見受けられます。比較的単純な縄張りと思われますが、郭には折りをつけ、初期方形館から発展したのではないでしょうか。
気になるのは、城の北にある村の鎮守の諏訪神社の参道沿いにあることであることです。城跡の認識があったのでしょうか。
中田正光氏の埼玉の古城址に記されていないことが残念です。
下広谷、古跡三ヶ所の解説も参考にどうぞ。
by ckk12850
| 2005-02-13 19:29
| 川越市【城跡】